いつの間にか集団行動になっている時は危険なトレードになる

基本的に相場の世界というのは、自分自身で考えながら試行錯誤を繰り返してトレードしなければならない。誰かに依存をして建玉を考えるという場面ではありません。

しかし、いつの間にか集団行動になっている時があります。例えば、メディアや新聞などの情報ばかりを頼りにしていたり、インターネットで情報を掴もうと考えたりと。

今後の見通しを推測をするための材料として、情報収集することは大切です。しかし、そこから内容を把握して、実際に行動する事ができたかどうかが大切になっていきます。

情報だけを集めてほとんど何も行動せずに見送っているようであれば、単なる情報至上主義になっているのかもしれません。

知識だけが豊富になって、何も行動しなければ意味がありません。だからファンダメンタルズ分析は難しいということであり、3ヶ月という短期的な売買をする先物指数においては向いていないのかもしれません。

「集団行動」とはなにか?

相場の世界では、「強気派」の意見が通るわけです。いつも証券アナリストや経済ストラテジストの情報を頼りに、「集団行動」をする方向へ価格は向かっています。

トレンドができるキッカケというのは集団行動の流れによるものです。たくさんの投資家が、一斉に同じ方向へ向かった場合は出来高も集中します。

1人large1枚の取引をしたとしても、1万人いればlarge1万枚ですから相当の建玉量になります。なので相当の値動きになり大きく変動する事でしょう。それはチャートを見れば一目瞭然です。

しかし、トレンドの方向性を掴むことはできるかもしれませんが、それによってどれくらい儲ける事ができるかどうかは別の話になります。

例えば、一旦は上昇方向へ向かったとして「買い」を建てるとします。集団行動の流れも上昇トレンドを形成しそうな雰囲気になっております。

しかし、一度はレンジブレイクして上昇したけれども、逆方向へ戻ってきてしまった。そのような時に、対応に遅れてしまうのが集団行動の方たちです。

最終的には損切りラインを無視して、傍観者のように相場を眺めている。冷静になって相場が落ち着いてきたところでロスカットする。損切り貧乏の確定です。

「単独行動」とはなにか?

先物指数を売買するのであれば、あまり情報収集に気を配らないほうが無難かもしれません。つまり、テクニカル指標を使って分析する方が効率が良いということでしょう。

そうなった場合は、集団に依存することができなくなります。いつも「弱気派」の意見を通さなければなりません。周りに情報を共有する事ができなくなります。

例えば、新聞一面に「日経平均株価はバブル崩壊後の高値更新!」という情報を得たとしましょう。ここは素直に考えれば、先物指数の売買でも「買い」サインです。

誰もが安心して「買い」を継続している時に、果たして「売り」を検討することができるでしょうか?つまり、単独行動をするというのは情報を逆手に捉えるという難しさもあります。

でも冷静に考えてみると、利益を追求できているのは「弱気派」であり「単独行動」に向かっている方たちなのです。特に外国人投資家や大口は、そのような特徴があります。

どちらに依存するのかによって収益も変化する

このようにどちらに依存するのかによって、「心理的」な状態が変わってきます。情報収集に余念がなく、確かな結果がなければ行動できない場合は集団行動に依存していると言えます。

・「集団行動」をすれば精神衛生的にも安心感が得られる
・「単独行動」をすれば孤独感に耐えなければならない

しかし、結果として収益を改善していけるようになる為には、集団行動から離れなければならないのです。それはとても孤独感を味わうことになるでしょう。

・「強気派」は意見が通るのでストレスを感じないけど利益を得る可能性が少ない
・「弱気派」は意見が通らないので焦燥感があるけども利益を得る可能性が高い

どちらを選ぶのかは一目瞭然なのですが、居心地の良い場所から抜け出すには、それなりの時間が必要かもしれません。単独行動をすることで、「孤独」に耐え無ければならない場面が多いのです。相場の世界というのはそういうモノです。