例えばしっかりと自分自身で考えながら、戦略や計画を立てて新規建玉を建てたとします。これから、価格がどうなっていくのか?というような予想をしてエントリーしました。
もしも、自分が考えている方向へ進むようであれば、不安が軽減されて安心感が芽生えます。あとは利益確定のラインを、どの位置に決定すれば良いか?それを考えれば良いだけです。
ただし、もしも逆の方向へ進んでしまった場合は、さらに不安な状態に巻き込まれる事でしょう。どうして自分の計画が機能しなかったのか?と、自問自答するかも知れません。
でも、1回のエントリーに対して、損失を出してしまうのは仕方のないことです。どんなプロのトレーダーであっても、全戦全勝することは不可能であるでしょう。
完璧なトレード方法などは存在しない
指数先物に参加するのであれば、完璧なトレード方法は存在しないという事を、理解しなければなりません。
もちろん、トレード参加者の中には、独自の手法を持ちながら収益をコツコツを積み重ねている方はいるかも知れません。
ただし、そのためには相当のバックテストを行い、規律を厳格に守りながら、自己分析などもしっかりとされているからこそ成功していると言えるでしょう。なので、万人に共通するような方法ではないという事です。
そして、完全に物事を実行しなければ、気が済まないという性格の持ち主は、今後相場でエントリーする場合に、困難を極める可能性があります。
とくに、社会的地位にある方や、自営業者で成功している方に多いです。彼らは、社会的なコミュニケーションであったり、常識的な方が多いです。しかも、成功者として必要不可欠な「自信」というモノを持ち合わせております。
しかし、何度か説明しておりますが、相場の世界というのは社会的常識が通用しません。これが、相場を難しくしている理由でもあります。誰であっても、マーケットに参加する場合は、ゼロからスタートしなければならないのです。
自己分析することにしっかりと時間を費やす
相場で収益を上げる為には、独自の手法を持つことは必須です。その前に、もっと大切なことは、自分の性格がどういうモノなのかを理解することが大切です。
その「性格の分析」というのは、規律やルールに関して、どれくらいの対応度があるのか?忍耐力、焦燥感の時間軸、欲望に関する度合い、成功するためのステップ方法など。
とにかく、相場に関しての対応度がどれくらいあるのか?ということです。なので、性格が悪いとか良いとか?優しいとか、「良心的な尺度」に関しては関係がありません。
厳しいことを言うようですが、人を助けたいというようなボランティア精神があっても、コミュニケーション能力があって、社会的な適応ができても、マーケットでは役に立たないかも知れません。
間違いをすぐに認める事ができるかどうかが大切です
大切なのは、自分のポジションが間違っていることに気づいた場合に、早期に対応できるかどうかであります。つまり、負けを認めるという行為を決断しなければならないのです。
じつは、これが簡単のように思えて、とても難しいのであります。なぜかと言いますと、
・損切りするということは、自分の戦略が間違っていたと認める行為である
・損切りするということは、自己資金が減るということを認める行為である
この2つの行為を同時に認めなければならないからです。今までにどれだけ時間をかけて、戦略を練ったとしても、間違っていれば損切りしなければならない。
言葉では簡単に説明できることですが、いざ実践してみると、躊躇してしまうのは仕方のないことかも知れません。
しかし、上記の行為ができないようであれば、マーケットで生き残るのは致命的であります。自分自身に、「相場の過失」があったことを認められるかどうかが大切であるという事です