例えば、価格がある一定の条件を満たして、トレンドを作り上げた場合。
そのまま、同じ方向へ進んでいく可能性が高いです。
要するに、しばらく価格は上昇して行くのか。
もしくは価格は下落していくのか、という事です。
短期的な上昇トレンドの場合は、価格がゆっくりと伸びていきながら、安値を下回ることなく、高値を更新していくパターンです。
短期的な下落トレンドの場合は、価格はどんどん下落していきながら、高値を上回ることなく、安値を更新していくパターンです。
あとは、一定の価格レンジで上下を繰り返して揉み合っている。
つまり、上昇すると見せかけて戻り売り。もしくは下落すると見せかけて買い戻し。
これが、保ち合いレンジ相場のパターンもあります。結果的に、価格がウヨウヨしているだけなので、個人投資家はもっとも苦手なパターンでもあるんです。
天井や大底の時期は見つけにくい
ほとんどの時間帯は、価格はどちらかの方向へ進んでいるということです。
日足チャートを見ればわかりますが、「天井」と「大底」になっている期間は少ないということです。
それでも、天井や大底を当てようと考えてしまう。
これは、好奇心から来るのかも知れません。
もしも的中する事ができれば、どんなに気持ちの良いことでしょう。
そのような絶妙なポジションが取れれば、最大の利益を得られるわけです。
しかし、とても低確率な出来事であるということも認識しなければなりません。
むしろ、そこに視点を向けるよりも、トレンドに対して「順張り」していく方が、利益を積み重ねられるケースが高いです。
つまり、難しい局面を推測することよりも、単純に価格が上下に変動しているときに、トレンドに参加していくほうが精神衛生的にも良いと言えるでしょう。
価格のブレイクアウトについていく
保ち合い相場は継続しやすいです。しかし、そう長くは続きません。必ずどこかのタイミングでブレイクアウトを起こして、上昇・下落していくわけです。
価格というのは、常に新鮮な動きを求めています。ずっと同じような位置にいることを、嫌うわけです。
もしも、ブレイクアウトが起きれば、素直に「順張り」しても良いということです。もしかしたら、価格のダマしに遭遇するかもしれませんが、そのような時は早期に撤退する事を心がければ良いだけです。
新規建玉を建てる戦略と同じくらいに、資金管理と許容リスクについても考えなければなりません。もしも、現在、指数先物で儲かっていないのであれば、見直して改善するべきでしょう。
チャートの右端から価格を考えてなければならない
一見すると、過去のチャートを見ると相場は簡単のように感じます。
なぜなら、過去に起きた出来事に対して、答え合わせできるからです。
しかし、個人投資家は、つねに未来の価格を予想しなければなりません。
つまり、チャートの先頭に立って、右端から予想しなければなりません。
これから描いて行く未知のチャートに、参加しなければならないということです。
それ以外の方法などありません。
その時に、いつチャートが天井や大底になるのか?そろそろ起こるかもしれない。などの予想をして、当てに行かなくても良いということです。