利益を追求しているときは満足することを知りません。
例えどんなに儲けても欲張りになります。
もちろん収益を向上させる為には、投資において儲ける気持ちは必要な要素です。ただしある程度の目標をもってゴールしなければ果てしない道を歩んでいくことになります。日経225先物の市場に参加しているのなら、永遠に投資を継続していかなければならないのです。
しかし何処かで休息をとる事も必要です。ある一定の区切りになる場面が来たら少し休んでリラックスするとか。日経225先物の市場はいつでもやっていますから、休息したとしても問題ありません。むしろ、ある程度の余裕とメリハリが必要なんですね。
欲を掻き立てるとどうなるのか
ある程度、トレードの経験を積んでルールブックが完成するようになると面白いくらいに利益を積み重ねることができるようになります。
今までは損失ばかり気にしてトレードに自信がなかったのに、状況が一変する時が来るのです。つまりトレードでお金を儲けることができるようになるという事です。
収益が急激に変化してしまうとお金に対する向上心は生まれても、トレードスキルを磨かなくなってしまいます。だってこのままでも利益が得られている訳ですから。
そうなると、今まで厳格にルールを守っていたのにもかかわらず、だんだんとフィルターを外して都合のよい初心者トレードに戻ってしまうケースがあります。
これだけ利益を得られるのであれば、建玉を2倍にしよう!とか。もっと利食いラインを伸ばして損切りラインを気にしないようにしよう!とか。都合よく考えてしまうようになります。
欲を抑えて同じパターンを繰り返せるかどうか
いままで慎重なトレードと厳格なルールブックを守っていたからこそ、利益を得られたのであって、それを継続せずに改良してしまうと最悪の末路が待っていることでしょう。
これはトレード初心者から抜け出した時期に良く起こります。そもそも人間の強い欲求というのは心理的な部分になりますから変えることは出来ません。
ただし心理的な欲求を抑えたり制限したりすることはできます。その行き過ぎ感を回避するためにルールブックというモノを設計するわけです。
なのでトレードしているのであれば、引退する時が来るまで同じことを繰り返す作業が必要になるのです。
ルール通りの利食いなら満点
目標設定に到達したとしても価格は動き続けます。むしろ自分が利益確定したあとのほうが活発に動き始めているように思うでしょう。
利益確定のあとにもっと追及していれば2倍以上になったとか。途中でプライスカットしなければ納得してたのにとか。そう考えるのは仕方ありません。
結果的にチャートを見返してみると引けピンだったとします。でもそれはあとからでしか分かりません。相場の底値で買って天井で売る事なんて不可能に近いのです。
ルール通りにエントリーから決済までおこなって、エントリー前に設定した利食いラインでしっかりと利益を得られたのであれば、それは満点です。
価格を引っ張りすぎても最高値で売る事なんてできません。とりあえず1度決済したあとに、次の戦略をどうすればよいかを考えればよいのです。
高値圏で売ろうと考えない
初心者トレーダーとしてよくあるパターンなのですが、相場の価格を根こそぎ利食いしてやろうと考えることです。これは効果的ではありません。
つまり、高値圏に近づくと「売り」急いでしまうパターンです。
結果として、高値圏が発見できれば大幅に利益を追求することができるでしょう。しかし、たいていのケースは、その「売り」建玉は踏みあげられてロスカットされるパターンが多いです。
つまり、直近では高値圏であっても、上昇の途中経過のかもしれない。それは、時間の経過がなければわかりません。なので、焦って「売り」急がないことが大切です。
そんな滅多に出現しないパターンを毎回期待してしまう。結果的に合計するとマイナスパターンになります。結果として天井を当てにいかないことが賢明なのでしょう。