感情的になってトレードすると損失の確率は上がってしまう

日経225先物取引において、多くの個人投資家はトレードに対して好奇心を求めています。もしトレードで収益を確保できれば、高い利益が得られるからです。もちろん、投資をする以上は儲けたいという気持ちは当然なので問題ありません。

問題なのは、トレードに対する心理的負担を考えなければならない。

実は、この心理的な負担というのが重要になってきます。

人は、興奮することや、神経がゾクゾクするようなことが好きなのです。宝くじを買ったり、パチンコをしてギャンブルをしたり、事故があったりしたら野次馬のように見に行く。これは人間の欲求から来ています。

日経225先物としても同様に、興奮を起こさせる経験があります。

どんなに損失をしようとも一向に撤退せず、マーケットで全財産を使う敗者に変身させてしまうのです。ギャンブルの感覚でトレーニングすると、最悪の結末が待っています。もしも最高のトレーディング技術を磨きたいのであれば、自分の感情をコントロールすることが大切です。

感情的になってトレードすると損失の確率は上がってしまう

感情に基づいて、マーケットに参加すると早期に撤退させられてしまいます。

例えば、今回のような急騰の局面で「売り」ポジションを取りました。

相場を「天井」と捉えたので売りエントリーしました。すると予想通り相場が下降してきました。しかし、あっという間に切り返されてV字反発上昇していきました。

それどころか、自分自身の「売り」ポジションが踏みあげられてしまった。

ここで損切りすれば良い。

しかし、もったいないと感じてしまう。

とにかく、どうにかしたいと考えてナンピンしてしまう。

さらに、建玉の量を増やして余力を最大まで使い果たす。

負のスパイラルが完成です。

なぜそんなことが起こるのでしょうか?

どうして、頭では分かっていても身体で行動することが出来なかったのでしょうか。それは、明らかにマーケットで「損失」を取り戻そうと考えている感情の問題でしょう。そこには、怒り、恐怖や興奮などを起こす行動など、収益を向上させるチャンスを奪います。

マーケットは、自分の思うように動いてくれません。大切なのは相場に合わせる努力が必要。

・いくら儲けることができるのか? ✖
・いくら損失をだす事になるのか? 〇

一見すると、ネガティブな考え方かもしれませんが資産管理としては必要な事です。

あらかじめ自分が設定した損切りラインは絶対に厳守しなければなりません。その損切りラインを守らなければ、おそらく破滅的なトレードを経験することになるでしょう。

損切りの決断が出来るのは自分自身だけ

よく考えてみて下さい。

損切りラインを決定するのは自分自身です。そして、損切りの決断をするのも自分自身です。よくあるパターンとして、損切りラインに到達しているのにも関わらず、一向にロスカットせずにスルーしてしまうこと。

もしも、これを一度でも経験してしまうと、今後、日経225先物において難局を示す相場に巻き込まれる可能性が高いです。この決断においては、最初に習得しなければならない戦略なので、覚えておいてください。

もう一度、確認です。

損切りが出来るのは、自分自身でしか決断する事ができません。