まず投資において、戦略パターンは3つに分ける事ができます。
・デイトレード
・スイングトレード
・ロングトレード
この中で、最も利益を追求する事ができるのは「デイトレード」戦略です。
しかし、私の場合はデイトレードすることはありません。何故ならば、デイトレード手法というのは「プロ向きの戦略」だからです。
一瞬の判断で相場を考えて、瞬間的に新規エントリーのポジションを取る。そして、ある程度の利益が追求できたら利食いして決済する。逆に、すぐに損失になってしまった場合は、すぐに損切りしてロスカットする。
つまり、デイトレード手法というのは、一瞬の判断を相場で捉えて売買する。さらに、1日に何度も新規エントリーを繰り返して売買するわけです。
そう考えると、すぐにリスクも回避できて利益を積み重ねやすい。
一見すると、とても魅力的な戦略だと考えるでしょう。
しかし、いざ自分自身でトレードすると理解できますが、余程のトレードセンスがない限り「デイトレード戦略」は難しいという事が分かります。
AI高速取引がデイトレードのお手本
例えば、外資系の証券会社といわれる「海外投資家」たち。
彼らの戦略ならば、デイトレード手法は間違いなく成立します。なぜならば、われわれ個人投資家とは比べ物にならないくらい、トレード環境が違うからです。
例えば、1つの「トレード手法」を開発するのに、優秀な数学者やプログラマーなど。およそ、300人~500人程度集めて、半年以上かけてトレード手法を開発するレベルです。
さらには、トレード環境においては、監視の目を強めるために「熟練したディーラー」たちがアドバイスしてトレード環境を作り上げている。
正直、ここまで聞いたら分かる通りなんですが、個人投資家では勝てるような相手ではないという事です。
マーケットの主役は海外投資家である
そして、相場のマーケットにおいては海外投資家が作り上げているといっても過言ではありません。よくあるパターンとして、個人投資家たちは自分の都合で新規エントリーしたり、利食いしたり損切りしたりします。
これをやってしまうと、いくら資金があっても足りません。
なぜなら、マーケットの仕組みやチャートの型を作り上げているのは海外投資家たちだからです。要するに、彼らの動向や価格の動きについていくような思考を持っていなければ、個人投資家としては生き残る事は難しいです。
・マーケットの主役は個人投資家である ×「高確率で損失が膨らんでいく」
・マーケットの主役は海外投資家である 〇「相場の流れに逆らわない」
このような考え方をもって相場に望むだけでも、まったく違った働きかけをもたらします。
相場においてチャンスの場面は滅多にない
実際にトレードすると分かりますが、マーケットにおいてチャンスの場面というのは滅多に訪れません。せいぜい、日中の時間帯に監視の目を強めたとしても1回のチャンスが訪れるかどうか。
それくらいの確率だと考えています。
そう考えると、1日に何度もチャンスの場面を見つけてポジションを探すというデイトレーダーは余程のセンスがない限り、結局のところ損失だけが積み重なってしまい、「無駄打ち」に終わる可能性が高いです。
例えば、FX投資のような流動性が高くて参加者が多いマーケットなら、デイトレード手法は通用するのかも知れません。しかし、日経225先物のような流動性が低くてニッチなマーケットにおいては、向いていないという事なのでしょう。
過剰トレードは自分の戦略を破壊してしまう可能性が高い
あまりにも過剰にマーケットに参加したり、自分の都合の良いトレードを考えてしまうと、かえって自分自身のトレード戦略の邪魔になってしまいます。つまり、自分で自分のトレードをダメにしてしまう行為なんです。
相場というのは、参加する回数が増えれば利益を追求できるようなマーケットではありません。とにかく、自分の得意とする場面が来るまで辛抱強く待つ。その我慢強さが利益の対価として現れるわけです。
別に、焦って新規エントリーしてポジションを保有しなくても、利益を逃したりはしません。マーケットは、突然閉店するわけではなく、明日もオープンしています。自分の気持ちに余裕を持った時にこそ、新規エントリーを心掛けてください。