日経225先物トレードにおいて、サポートラインとレジスタンスラインを考慮しながらトレードする事は大切です。
例えば保ち合い相場の時に、どちらか抜けた方向に順張りするのか、逆張りするのかという判断の時にも、サポートラインとレジスタンスラインを使用する時があります。
とくに保ち合い相場が続いている場合に、サポートとレジスタンスを参考にする場合があります。このサポートとレジスタンスの関係を理解することは、相場を理解することにもつながります。
この2つの強弱が、この先のトレンドにおいて継続していくのか、もしくは反発していくのかを決定するときに参考になります。
ラインの判定基準
サポートラインの判定は、今まで下落していたのにも関わらず、あるラインで停滞して急に買い圧力が入ってきて反発する水準のことを指します。つまりサポートラインが成立した場合は、大きく反発して再度上昇する可能性が高いという事です。
レジスタンスは、今まで上昇していたのにも関わらず、あるラインで停滞して急に売り圧力が入ってきて反落する水準のことを指します。つまり、レジスタンスラインが成立した場合は大きく反転して再度下落する可能性が高いということです。
このサポートとレジスタンスのラインを決定するには、サポートなら安値、レジスタンスなら高値を点としてつなげて結ぶのではなく、もみ合いゾーンとして捉えて結ぶのが効率的です。
相場の流れには、必ず保ち合い相場に入る為の(一服ゾーン)という期間が存在します。しかし、あまり重要ではないサポートとレジスタンスは、相場を停滞させる力もないし反転させる力もありません。
重要なラインとは?
重要なサポートとレジスタンスはそれだけトレンド反転させる力があります。では重要なサポートとレジスタンスのラインとは何か?
・000、250、500、750などの心理的節目
・25日移動平均線とゴールデンクロスやデットクロスの傾向
・ボリンジャーバンドの+2σと-2σの傾向
・日足チャートの新高値や新安値
・出来高が密集してできたゾーン
・保ち合い相場で出来たサポート&抵抗ライン
これらは、サポートラインやレジスタンスラインとして機能する場合が極めて高い。そしてこれらのラインは、われわれ個人投資家にとってインパクトがあり記憶に残る存在になります。
つまりそれだけ印象的であるということです。その記憶を基に、個人投資家の群集心理が働いてサポートとレジスタンスを作り出して売買ができあがっているわけです。
高確率の基準
もしも個人投資家たちが、価格が下落したときにサポートラインで停滞して反転したことを覚えていたとすれば、もう一度このような場面が起きた時に、「買い」でエントリーする確率が高いです。
もしも個人投資家たちが、価格が上昇したときにレジスタンスラインで停滞して反落したことを覚えていたとすれば、もう一度このような場面が起きた時に、「売り」でエントリーする確率が高いです。
相場というのは、ある一定のレンジ内で値段が行ったり来たりするのを繰り返す傾向があります。日足チャートを見ると分かりますが、ほとんどの時期において保ち合い相場であります。
この保ち合い相場を抜ければ順張りになる可能性が高いです。しかし、そこには「価格のダマし」というものが存在します。
レンジ相場を抜けたからといって、早期に順張りエントリーするのは危険です。確かにどちらかの方向に抜けていった場合は、勢い良く伸びる可能性があります。
もしも、それについていけずに黙って見ているだけだと、損をした気分になります。しかし、それは無理してついていこうとせずに見送ることも賢明な手段です。
相場は休むことなく常に動き続けます。個人投資家はいつでも市場に参加することができるのです。大切なのは、日経225先物市場でどれだけ長く存続してトレードすることができて、長期的に収益を向上させるかどうかです。