心理的な不安要素が消えないのは過剰なトレードにより金銭的圧力が原因となっている

日経225先物の投資において、重要なのはトレード規律です。

どれだけ、同じタイミングで同じトレード戦略を守って、新規エントリーすることが出来るのか。それよりもはるかに重要な事。それは、トレードによって負荷がかかる精神的な問題になります。

正直、新規エントリーする「前と後」では心理的な「負担」が違います。

新規エントリーする前は、どこでエントリーすれば利益を最大限に伸ばす事ができるのか。とにかく、好奇心でいっぱいになるのでワクワクしかありません。

しかし、いざ新規エントリーするとどうなるでしょうか?

今までの思考回路とは、全く別の働きが起こります。その原因は「資金」の問題です。

資金を注入すると不安で頭がいっぱいになる

新規エントリーしたあとに、明らかに違うところは「資金」の問題です。実際に、必要証拠金を用意して余力を持ちながらトレードに望みます。

日経225先物の投資においては、miniでさえ30万~100万円程度の資金が必要になります。この金額を、一度に動かすことになるので、気が気ではありません。

最初は、いくら利益追求するか?

それしか考えなかったのにもかかわらず、中盤になるといくら損失になってしまうのか?という思考回路に変化してしまうのです。

投資は、経営と違って「時間と労力」をかけたからといって、成功するとは限りません。

常識的な人間ほど損失に導く世界

さらに、投資の世界というのは「常識的な人」だったり「社会的な地位」がある人ほど、損失に導く世界でもあります。その理由としては、やはり「マーケットの世界は常識的な出来事が通用しない」という事です。

例えば、価格が上昇していった場合。さらに上昇するだろうと考えて「買い」検討すると天井だったりして下落していく。逆に価格が下落していった場合。さらに下落していくだろうと考えて「売り」検討したら底値だった。

つまり、価格はセオリー通りに動くとは限らないという事です。

海外投資家が個人投資家を操縦している

これには、大きな理由があって海外投資家の存在が考えられます。

彼らの資金は別格です。さらにはトレード環境やトレードチームなど。特にトレード戦略の開発には、100人単位の優秀な数学的知識やプログラミングのプロが集結して「自動AIトレード」を開発しています。

正直、われわれ個人投資家が適うような相手ではないという事です。むしろ、個人投資家のポジションを奪うには、どうすればいいのか?その罠を仕掛けるのに余念がありません。

個人投資家における「高値掴み」と「安値追い」に関しては、それが理由でもあります。

自分の資金が許容範囲を超えている

個人投資家にとって、とにかく焦る気持ちは禁物です。

早い段階で利益を積み重ねて収益化を望んでいる。それは誰であっても同じ要望でもあります。しかし、実際はトレードを作り上げているのは海外投資家たちです。彼らが動かなければ相場も動きません。

つまり、個人投資家は主役ではないという事です。

だから、相場が自分に合わせてくれるのではなく、自分が相場に合わせなくてはなりません。あくまで、相場が動いたときにポジションを仕掛ける。特に、流動性が低いときに新規エントリーしても、何も起こらない。

期待だけしてとしても、価格が動かないのだから「願望」だけ優先して「失望」に変化していきます。そうなると、せっかく建玉をホールドしたのに「含み利益」どころか、余計な場面でポジションを保有したために、「含み損」になる可能性が高いです。

結果的に、時間をかけて労力を費やしたのにも関わらず損失になってしまった。

損切りしたあとは小休止を選択してください

もっとも損失が膨らんでいくパターンは損切りした後に、すぐ新規エントリーすること。

せっかく、損切りして「損失」を最大限に抑えられたのにもかかわらず、もしも自分の欲求を優先にしてしまうと、トレード規律が乱れます。

そうなると「負のスパイラル」に陥る可能性が高いです。

何も焦る必要はなく、相場は明日もオープンしています。せっかく、自分の気持ちを落ち着ける時間帯ができたのだから、損切りしたあとはかならず小休止することをお勧めします。