持ち合いレンジ相場は難しいけどパターンを覚えて攻略する

例えば、価格がブレイクアウトを起こして、新高値もしくは新安値を更新したりするとき、状況にもよりますが、そのまま「順張り」に従う場合があります。

何故なら、いったん持ち合い相場から抜け出すと、ぐんぐん伸びていく可能性が高いからです。もしも、同じ方向にて建玉を進ませることができれば相当な利益を得られることでしょう。

当然、価格が「高値圏」or「安値圏」に差し掛かれば、順張りしたくなるものです。しかし、それが持ち合い相場であった時期だと、逆に高値掴み&安値掴みの原因になります。

・レンジブレイク期待して高値圏で「買い」を建ててしまう
・ブレイクアウト期待して安値圏で「売り」を建ててしまう

どうしても期待が先行してしまい、持ち合い相場の場面になると、上記のパターンを掴んでしまう。結局は、ホールドに痺れを切らしてしまい、損切りしてしまうわけです。

滅多に起こらない出来事に執着してしまう

ほとんどの個人投資家の場合。

滅多に起こらないことをマーケットに期待してしまうのです。ちなみに、価格がブレイクする現象は滅多に起こりません。よく考えてみて下さい。

その現象が何度も繰り返されたら、価格は上昇し続けることになるし、価格は下落し続けることになります。日経平均株価は5万円?日経平均株価は5千円?とかあり得ないのです。

それは、日足チャートと出来高をみれば一目瞭然です。

価格が高値圏になったら、海外投資家がいったん「大量売り」で下落させます。価格が安値圏になったら、大口のヘッジファンドがとりあえず「大量買い」で反発上昇させます。

彼らは、われわれ個人投資家の「手口」をお見通しです。

まるでわれわれのトレード方法がすべて見透かされているかのように、絶妙なタイミングで仕掛けてきます。何故なんでしょうか?

それは、個人投資家が期待して売買する位置が、海外投資家にとってあまりにも分かりやすいので見透かされているという事なのでしょう。

海外投資家の手口は読みづらい

マーケットの主役は、間違いなく海外投資家や大口のヘッジファンドです。彼らは、マーケットの価格を動かすレベルの「資金」と「パワー」を持っているのです。

ゴールドマンサックス証券、クレディスイス証券など。

とにかく、環境からスキルなどにおいて別格です。とくに指数先物を扱っているディーラーとして、「AI高速取引」を任せているケースが多いのです。

そして誰もわからないような場面で、虎視眈々と仕掛けをしてくるわけです。

もしもレンジブレイクを狙っている個人投資家を発見したら、カモがネギを背負っているようなものでしょう。一撃で攻撃されて跳ね返されてしまいます。

レンジブレイクに対して無理に乗る必要はないと考えています。大切なのは自分が得意とするチャンスがあるときにエントリーすれば良いだけのことです。