例えば、直近でエントリーした理由を思い出してください。
なぜ、日経225先物指数を売買しましたか?
それはお金を儲けるという単純な理由であるでしょう。
それでは、その価格帯からエントリーしたのは何故でしょうか?利益が発生するであろうと考えたからでしょう。
それじゃ、その為にどのような道程を歩んできましたか?確かな手応えを感じる為に、真剣に戦略と戦術を練ったのではないでしょうか?
このように先物指数を売買する前にどれだけ儲けることができるのかを予測しています。利食いの位置というのは、自分の中ではしっかりと把握しているのです。
損切りラインを決めていないのは準備不足である
一方でどれだけ損をするのか?を把握しないまま、エントリーしている個人投資家があまりにも多いのです。つまり、損切りラインを明確にせずに市場に参加しているのです。
本来ならば発想を逆向きに考えなければなりません。ある価格帯から、どの辺りまで損失になってしまうのかを考えて損切りラインを決めておく。そのあとに利食いラインを決めるのです。
・利食いよりも損切りラインの方が大切である
・逆指値の設定をする必要がある
・逆指値を動かす場合はトレード方向に向かった場合のみ
この3つの方法を実行するだけでも損失を改善できるはずです。ましてや大損失や追証に巻き込まれる事なんて2度となくなるでしょう。
あとは、期待している方向よりも損失の方向を優先的に把握しているので、心理的にも準備が充分にされた状態であるという事です。
損切りしてもまたチャレンジする
例えばエントリーしたあとに逆指値がすぐに約定してしまいました。つまり損失の状態でトレードが終わってしまったという事です。
結果からするとマイナス収支になりましたが、トレードからするとスキルアップされています。つまりエントリーから決済までの過程は、一貫性を貫いたので正解だったという事です。
問題なのはそのあとです。また計画を立て直して市場に参加できたかどうかです。初心者トレーダーの場合は、マイナスを喰らってしまうと臆病になってしまいます。
海外投資家やプロのヘッジファンドは違います。その価格帯で収益を得られなかったら違うポジションを取りなおして何度もエントリーを仕掛けてきます。
つまり仕掛けるタイミングとエントリーポイントはたくさんある事を熟知しているのです。それはチャートと出来高をみれば一目瞭然です。
焦ってトレードすると損失が増える
タイミングさえ良ければ何度もエントリーすることが必要です。しかし損失をすぐに取り戻したくて充分な計画を立てずに再エントリーすることは無駄撃ちに終わってしまう可能性が高いです。
基本的にはエントリーチャンスというのは滅多にありません。なのでその日1回トレードしたら、次回のチャンスが来るまで待たなければなりません。
時間軸の設定と建玉の量やトレード手法によって違いますが、日経225先物指数の場合は1ヶ月に数回チャンスがあれば良い方です。
建玉2倍に増やしてしまう
これも初心者トレーダーに良くあるパターンです。損失のあと利益を早急に取り戻したくて建玉を2倍以上に増やしてしまうのです。
①ロスカットしたのでマイナス100円
②建玉を2倍に増やして利益を急ぐ
③プライスカット50円ならプラマイ0円に戻せる
このパターンで利益が取り戻せたケースが何度ありましたか?むしろ建玉量を2倍にしたために損失が2倍になってしまうことはありませんでしたか?
建玉を増やす事ができるのは収益が改善できてからです。
デイトレードにあこがれを持つ
中には1日数回のトレードをして収益を上げているデイトレーダーの方もいらっしゃいます。
彼は損失を回避するパターンと相場の癖を理解しているので、瞬時に判断してエントリーから手仕舞いまでを完結することができるのでしょう。
もはや個人投資家の領域を超えているのでしょうね。でも初心者トレーダーがそれを真似をすることは難しいでしょう。
デイトレードというのはプロ向きの手法です。厳格なルールや決済方法、資金の管理などが徹底されているのです。
自分が得意とする場面が来れば何度もエントリーする。自分の考えている方向と逆に動いてしまったら躊躇なくロスカットできる。かならず日々のトレード記録をつけているなど。
熟練した手法を身につけてから相場に望んでいますから、相当の労力と時間をかけて確立されているのでしょう。
まとめ
まずは自分の立場がどの辺りなのかを把握しましょう。
・資金管理はしっかりとされていますか?
・トレードする毎に逆指値の設定をしていますか?
・ロスカットをしても再チャレンジしていますか?
・損失を取り戻そうと建玉を増やしていませんか?
・デイトレーダーに憧れていませんか?
完璧なトレード手法というのは存在しません。しかし、最低限トレードに対する心得を身につけておかなければ路頭に迷ってしまう事でしょう。
まずは自分の欠点を改めてトレードの悪い癖を削っていきましょう。それを良い方向へ転換できたのならトレーダー身寄り尽きるというものです。