例えば、価格の「天井」や「大底」を捉えた場合。
もし、この転換期を当てることができれば、どんなに気持ちのいいことでしょうか?
つまり、ベストポジションを確保できて、ほぼ利益が確定できるという位置です。
これが出来ればとても魅力的であります。
しかし、実際はどうでしょう?
仮に天井と大底を当ててエントリー出来たとしても、また反転してしまうのではないか?という不安でいっぱいになり、小さく利食いだけして、ポジション解消してしまうのが「関の山」なんじゃないでしょうか。
天井と大底は滅多にない出来事である
価格が高値圏・天井であったり、安値圏・大底というのは滅多に起こりません。
だいたいの時期は、トレンドが継続していたり、保ち合い相場がつづいていたりするわけです。
なので、天井と大底を当ててやろうと必死になっても、時間と労力を費やすだけで終わってしまうかもしれません。
それよりも、トレンドに上手に「順張り」して相場の波に乗る方が、利益を向上させることができるのでしょう。つまり、難しいトレンド判定をする必要はないということです。
・現在は上昇トレンドなのか?と判断すれば、「買い」に的を絞れば良いだけである
・現在は下落トレンドなのか?と判断すれば、「売り」に的を絞れば良いだけである
そして、価格に対していくつかのテクニカル分析にかけて判定すれば良いでしょう。ちなみに、使用する指標は特別なツールじゃなくても構いません。
移動平均線や、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、一目均衡表など。証券会社の口座を開設すれば、無料で使用できるようなツールで構わないということです。
視点を変えれば利益もかわる
相場の視点や見方を変えるだけで、利益も変わっていきます。あとトレードスタイルにもよります。
・利益をコツコツと積み重ねてスキャルピングする デイトレード
・中期的に数日間~様子を見てホールドを重視する スイングトレード
・数か月から数年単位でじっくりとホールドする ロングトレード
ちなみに、それぞれのトレードスタイルにはメリット・デメリットはあるでしょう。そして、参加するマーケットによっても、スタイルをマッチングさせなければなりません。
例えば、FX取引ならばスキャルピングトレードを重視するとか、指数先物トレードならばスイングトレードを重視したりします。株式取引ならばロングトレードを重視します。
そのうち、もっとも効果的なのは、ロングトレードです。企業を応援するという気持ちから、長期期間に渡って、配当金や株主優待を受け取りながらホールドすれば良いのです。
ただし、個人投資家ならば、ホールド力を重視して、最大限まで利益を伸ばしていく。ならばスイングトレードが有効的であると判断できるでしょう。