日経225先物を売買する時に気を付けなければならないのが、時間外に起こる出来事です。つまり、取引時間帯ではないときにサプライズなニュースがあった場合。
価格は必ずギャップ差が生じるということです。
日経225先物の取引時間帯は、FX取引のような24時間ではありません。
東京セッション区切り⇒ロンドン⇒ニューヨークの取引時間帯。
各セッションの区切りにおいて、時間外取引になります。
その時間帯は、価格のギャップ差が生じることがあります。
もしも、スイングトレードを考えているのであれば、ギャップアップ・ダウンがあることも考慮しなければなりません。
ここは、警戒しなければならない場面にもかかわらず、ギャップを利用して利益を追求してしまう。そんなことを考えている個人投資家が、あまりにも多いのが現状です。
確かに、儲けられるトレード場面のように思いますが、長期的に考えてみると至難の業です。それこそ丁半博打のトレードになってしまう可能性が高いです。
価格を埋めていく時間帯になる
もしも時間外取引によって、ギャップが発生した場合。
そのあと、価格を埋めていく可能性が高いです。特に、
・夜間セッション終値→東京セッション始値の間・ギャップアップ発生「価格が下がる」
・夜間セッション終値→東京セッション始値の間・ギャップダウン発生「価格が上がる」
ギャップが生じた価格帯では、取引が成立しなかったということです。つまりこの部分を、補填しようとする作業が始まるのです。
ただし、価格に勢いがある場合は、そのまま勢いよく順張りして進んでいくかもしれません。なので確実に起こる出来事ではありませんが、可能性が高いということだけであります。
例えば、現在のような流動性のある相場なら、50円~150円程度のギャップであれば、単なる価格のズレの範囲だと捉えております。
明らかに250円~500円程度の大幅なギャップが発生した場合は、中心辺りの位置まで、戻す可能性はあります。相場の世界ならば、それは自然な出来事であります。
祝日におけるギャップ発生に注意する
指数先物を取引する場合は、祝日がある前日の取引に関しては注意が必要です。祝日になれば売買取引ができなくなるので、ポジションの手仕舞いをする事ができません。
しかし、2023年以降は祝日取引の実施日があります。なので、あまり気にする必要はないという事なのでしょう。そうは言っても、
為替による急激な変動や、突発的な政治的、経済的情勢などが起こった場合。
最悪の末路が待っております。つまり、余程の含み利益があるポジションでなければ、祝日前にはいったん手仕舞いする事をおすすめします。
たとえ、何も起こらなかったとしても、危険を回避する手段はいくつあっても良いわけです。厳格に制限されたルールであるほど、余計な取引回数を減らす事ができて信頼性が増します。
海外投資家の狙い
ギャップというのは心理的にもインパクトを残します。
ほとんど個人投資家の場合、ギャップが発生した時点で、損を投げて手仕舞いしてしまいます。これ以上の損失をしたくないからです。そのような出来事が起こっているのは、チャートを見れば分かります。
その仕掛けをしているのは、間違いなく海外投資家や大口のヘッジファンドであるということです。つまり、個人投資家の損失に対して、反対売買を仕掛けて利益を得ているということになります。
とても悔しい思いをするだろうけど、マーケットの世界において、それが現実に起こっております。
だから、敢えて難色を示すようなトレードに参加する必要はないでしょう。時間軸を利用して、価格のギャップにハマらない為にも、お休みすることも大切であります。