ビギナーズラックといわれるのは、偶然ではなくて必然的に起こっている

相場の世界で生き残ることは大変です。1年以内に約9割の初心者トレーダーが、退場させられてしまいます。なので3年~5年以上も生き残っている方は、優れた成績を収めている証拠です。

そして、トレードを始めた頃を思い出してください。

建玉量も少なくて、損切りも明確に設定していたので躊躇なくトレードしていた時期を。

いわゆるビギナーズラックといわれるのは、偶然ではなくて必然的に起こっています。じつは自分のメンタルコントロールから資金管理までが徹底されていた時期なのです。

そのままの状態で相場に望めばよいのにもかかわらず、欲望を貫き通してしまい建玉量を増やしたり、難しい指標を使うようになってしまうのです。

初心を忘れてはならない

相場の世界で活動するようになるとトレード技術を高めようと考えるのは当然のことです。そして、もっとうまくなっていきプロの領域に達したいと思うようになるはずです。

もちろんそれは向上心があるということなので構いません。むしろトレード技術が向上すれば相場に対して楽観的にお付き合いできるようになるからです。

ただし【心理】的な部分に関しては、ずっと初心者トレーダーのままでいなければなりません。どういうことかといいますと、【初心忘れるべからず】ということです。

相場の流れや歴史というのは何度も繰りかえされます。そして大きく分けて3つに分ける事ができます。

・上昇トレンドである
・下落トレンドである
・保ち合い相場である

ざっくり言いますと、この3つの傾向しかないわけです。これらのトレンドが重なり合ってチャートを形成して波を繰り返している訳なんですね。

難しく考えてトレードしないこと

日経225先物投資に参加されている個人投資家は頭が良い方が多いです。というのも株式投資と違って建玉や余力の制限が高い為に、若干の敷居も高いということなのです。

mini1枚であれば最低維持証拠金を考えて15万程度あれば充分なのですが、large1枚になってしまうと、証拠金を持ち合わせるだけでも100万円以上を超えていきます。

どう考えても資金的に余裕がなければ参加できない市場なのです。そして、年齢層が平均的に高いのが特徴的です。だいたい30代後半から65歳後半の男性が多いです。女性は1割ほどになります。

ただし、相場には常識が通用しません。なのでいままで社会で培ってきた人生の固定概念を覆されてしまうというのも事実です。

なのであまりにも難しく考えてしまうと、余計に複雑な計算式を用いたりしてしまうのですが、チャートを分析するのにはシンプルな思考が必要なのですね。

テクニカル分析はシンプルに使う

使用する指標はシンプルで良いでしょう。そして何本も線を引いたり、あれもこれも使用し過ぎない事です。現在の証券会社のツールは、とても充実していて機能が豊富です。

しかも、10年前とは比べ物にならない位インターネット環境も整っているので、約定するスピードも早いです。チャートを形成するのも滑らかであります。

そのために、いろいろな指標を試そうと考えてしまうのですが、2つほどテクニカル指標を選んで組み合わせるだけでも充分であると言えます。

・移動平均線+RSIの組み合わせ
・ボリンジャーバンド+MACD組み合わせ

現在の日経平均株価が上昇相場に向かっている状態や、NYダウ平均が史上最高値を更新中の高値圏にある相場には効果的かもしれません。

心理的な部分を理解する

そしてなによりも【心理】的な部分が、トレード技術に影響を与えるということを理解するべきでしょう。ここで言う心理とは、自分の感情の事を表現しています。

相場で儲ける事ができれば嬉しいです。相場で損することになればガッカリします。相場に参加する事なく様子を見ている時は平常心です。

検証や研究をしている状態は、希望に満ち溢れてワクワクしています。しかし、いざ相場に参加するとドキドキしたり、不安や焦りに変わっていきます。

全て相場から与えられて感情を表現しているわけなのです。それほど相場というのは影響力があり、魅力的な世界であると言えます。