それぞれ「買い方」と「売り方」の言い分を聞いてみよう

価格が成立するためには2種類のトレーダーが存在しなければなりません。それは、価格の上昇を見込んでいる「買い方」と価格の下落を見込んでいる「売り方」の集団です。

この両者の存在があるからこそ価格が成立するわけです。それこそ激しい攻防になれば、上下に変動する事だってあるのです。

もちろん、攻防がない時などは相場は停滞します。トレードしているのは人間たちですから、複雑な要素を混ぜ合わせながら価格が決定されるわけです。

買い方の言い分としては?

買い方としてはなるべく安い価格で成立させたいのです。そのためには価格がじっくりと下げてくれるまでじっと待つ必要があります。

そして、自分にとって理想の価格というモノがあるわけです。それまで待てるかどうかという忍耐力も必要です。あと徹底的に時間軸も合わせなければなりません。

それか、売り方に妥協をして高い価格で取引することも選択できます。もちろん、ある程度の許容範囲や建玉の量を考えて取引するのであれば、問題ないのかもしれません。

どちらの選択肢にしても、自分自身が納得した価格であればベストプライスということです。そこからしっかりと利食いラインと損切りラインの位置を想定してから買うべきでしょう。

売り方の言い分としては?

売り方としてはなるべく高い価格で成立させる必要があります。そのためには価格がグンっと上昇していく瞬間を見届ける必要があります。

そして、売り方にとっても理想の価格というモノがあるわけです。上昇トレンドが止まるかどうかを気長に待つ必要があります。時間軸もまったりしているので焦らない事が必要です。

それか、まったりとした買い方の上昇力に痺れを切らして、安い価格で取引する場合もあります。ある程度の許容範囲や建玉の量を考えて取引するのであれば、こちらも問題ないのかもしれません。

これらに対してもベストプライスを心がけます。焦ってしまいポジションを取りなおさない為にも、自分の設定した価格に対して、勢いや自信を持つことも大切です。

停滞相場は見学しているだけでよい

たまに価格がほとんど動かない場合があります。お盆の時期や年末の時期などは、出来高が少ないケースが多いです。※ほかにも細かく見極めると停滞相場というのはたくさんあります。

市場対して「買い方」と「売り方」の参加者が少ないということになり、まるで価格がフリーズしてしまったかのように動かない時もあるのです。

そういった時期は、相場に参加せずに見学することをおすすめします。余計なトレードをしてしまい、無駄打ちを防ぐことも必要なのです。

そして停滞相場というのは、価格の見極めがとても難しいです。上昇して行くのか?下落していくのか?迷っているから停滞しているのです。

やがてどちらかの方向が決まった場合は、一瞬で動き出すケースが多いのです。その勢いについて行けずに相場のリズムを崩されることだってあります。

迷っているだけでは出遅れてしまう

それでは、自分が理想とする価格まで待ってトレードすれば良いのか?もちろんそれがベストな方法であります。しかし、そのようなチャンスなどは滅多にありません。

チャートを見ると分かりますが、「買い時」や「売り時」のようなサインがでるのは、1年に数回程度しかないということです。

つまり理想の価格まで待っていると、いつまで経ってもトレードできなくなってしまうでしょう。なぜなら、自分が新規建玉を建てる前に、海外投資家や大手ヘッジファンドのディーラーたちが短期的に割り込みをしてくるからです。

あっさりと理想の価格は彼らに奪われてしまいます。気づいた時には相場は崩れているということなのです。だから、天井や大底を当ててエントリーすることなど不可能に近いかもしれません。

時期が早すぎても踏みあげられるし、時期が遅すぎても出遅れてしまいます。ベストポイントというのは非常に難しいということを理解しなければなりません。