まず、先物指数の取引時間帯などは各セッションによって分けられています。
・東京セッション 「08:45~15:15」
・ロンドンセッション 「16:30~22:30」
・ニューヨークセッション「22:30~06:00」
東京セッションの終値→ロンドンセッションの始値との間で、「ギャップアップ・ダウン」が生じる時があります。
ニューヨークセッション終値→東京セッション始値との間で、「ギャップアップ・ダウン」が生じる時があります。
そして、日本の株式市場が祝日空けから始まった場合もギャップになるケースがあります。むしろ、大口の機関投資家はギャップを利用して仕掛けることもあります。
なぜ価格のギャップが生じるのか?
マーケットの市場は先物指数の取引だけではありません。株式市場や債券、為替取引など。世界中のマーケットを考えると、アメリカ、ヨーロッパ、アジア圏など。たくさんの市場で取引されているわけです。
それぞれ各セッションや時間帯も違います。なので価格というのは、さまざまな要素と連動しながら動いているのです。
ギャップをほとんど生じることなく取引できるのは「日経平均CFD」取引があります。ただしレバレッジが、あまりかけられない為にリスクは軽減されますが、リターンの少なさに落胆するかもしれません。
なので先物指数を売買するのであれば、時間外取引に生じる価格差に対応しなければなりません。かならずギャップ無しで始まるとは限らないので「心の準備」を備えておきましょう。
ギャップを利用して仕掛けてくる
海外投資家や大口のヘッジファンドディーラーたちは、ギャップを利用して個人投資家からお金を奪い取ろうとするかもしれません。
例えば日本の株式市場が、休場である時に価格が大きく変動する時があります。建玉を建てている場合は、休場のために決済することができません。
そのような巧妙なワナを仕掛けているのが、海外投資家や大口であるということです。彼らは先物指数を取引すると同時に、債権や為替なども取引しています。つまり資金量も豊富にありますから、様々な市場に参加してリスクヘッジしているわけです。
都合の良い方に考えないこと
どうしてもマーケットに参加していると、自分の都合の良い状況を考えてしまいます。そして貪欲であるほど、仕掛けにハマってしまい裏目を選択させられてしまうのです。
もうこれ以上は価格が下がらないだろうと勝手に推測したとする。すると大抵は、もう一段下落します。
もうこれ以上は価格が上がらないだろうと勝手に推測したとする。すると大抵は、もう一段上昇します。
相場の格言に「もうはまだなり まだはもうなり」というフレーズがありますが、まさにピッタリの言葉と言えるでしょう。
祝日が空けるまで、新規建玉を建てなければ損失になる事はなかったでしょう。だから、こういう時期は我慢して、忍耐強く待って「見送り」という選択肢があります。
結果として、見送ればノーポジションなので利益にならない。しかし、余計な資金を減らさずに済んだ。そのように考えることができれば、相場の戦略として前進しているのではないでしょうか。