結局は、辛抱強く忍耐をもって建玉ホールドすることができるか?ということが課題である

相場の世界って、なぜあんなに難しいのだろう。

そう感じたことはありませんか?

一見すると、取引を売買して利益を積み重ねることができればよい。にもかかわらず、相場に参加すると「想像以上」に難しいと感じたことはありませんか?恐らく、心理的な負担においても大きな関係を持っていることが原因でもあります。

その事に関しては、「受け入れる」という気持ちの体制が重要であることをお伝えしました。今回は、ホールド力について解説していきたいと考えています。要するに、新規エントリーしたあと、どれくらいの時間帯ホールドする事ができるかどうか。

新規エントリーする前の心理的な負担

ちなみに、新規エントリーする前の心理的な負担はほとんどありません。何故ならば、とてもリラックスした状態で相場を観測する事ができるからです。

そして、どのようなタイミングで新規エントリーして利益を追求するべきか?

その事だけで頭がいっぱいになり「ワクワク」した状態が継続します。どうして、そのようにプラスの要因だけが頭の中を支配するのか。それは、この時点では、まだ資金を注入していないからです。

新規エントリー直後の心理的な負担

新規エントリーの時点で、ようやく建玉を入れているので資金が入ります。

ただし、マーケットに参加直後なので負ける気がしません。それは、相場に参加する以上は当然の考え方でもあります。誰であっても、最初から損をしようと考えて、新規エントリーしません。

とにかく、どこで決済して利益を積み重ねるべきか。出口戦略しか頭にありません。相場に参加することで、やや頭の中が興奮していてる状態です。だから初期段階では、最高のシナリオしか考えられないのです。

新規エントリーしてから5分~10分後の様子

ようやく、相場の雰囲気にも慣れて冷静な判断ができるようになる時間帯。

もしも、自分が新規エントリーした方向性と同じ方へ進んだ場合。特に問題なく「含み利益」を伸ばせばよいわけです。しかし、問題なのは「含み損」になっている時間帯。果たして、どうやって対応するべきか。

だいたい、最初の5分~10分くらいの時間帯。

最初に、訪れるのは「含み損」の時間帯になるかもしれません。何故ならば、新規エントリーすれば売買の価格差が発生するので、かならず損失からスタートします。ある程度の価格帯調整が行われて、そこからようやく「含み利益」に変わっていくのです。

最低でも数時間ホールドする必要がある

新規エントリーの方向性が「含み利益」の方向へ進むためには、時間軸が必要になります。特に日経225先物のマーケットは、FX投資など比較すると、参加者が少なく流動性が低いです。だから、価格の変動というのは、あなたが想像している以上にスローペースなんです。

そのような特徴も理解して、日経225先物のマーケットに参加しなければなりません。

そう考えると、最低でも1時間~2時間以上はホールドする必要があります。

ホールド力がなければ痺れを切らしてロスカットしてしまう

よく、新規エントリーしたあとに30円~50円程度。この価格で「含み損」になったらロスカットしてしまう方がいます。もちろん、損切りを素早くして、次の展開に向けて準備をする。というデイトレーダー戦略なら問題ありません。

しかし、日経225先物のマーケットはデイトレ向きではなく、スイングトレードの戦略がマッチングしているマーケットなんです。だから、もしも30円~50円程度の価格帯でロスカットばかり考えてしまった場合。

最終的には、積み重ねてきた利益を「相殺」してしまうことになり、結局のところ毎月の収支はマイナスになってしまう。なんてことも考えられます。とにかく、重要なのはある程度の「許容範囲」をもって相場に望むこと。

そして、一時的な「含み損」に耐えられるだけの心理的な負担にも慣れなければなりません。相場というのは、そんな簡単に、自分が都合の良いほうへ動いてくれません。政治的、経済的、地政学的など。

さまざまな理由が原因となり、価格が変動しています。

個人投資家だけでは、どうにもならないのがチャートの動きに含まれるわけです。

ホールド力は訓練して養うことが可能になる

ホールド力は、相場に慣れることで力を付けていくモノです。さらに、徐々に積み重ねていく必要があるので、時間をかけて習得する必要があります。「力」をつけることに特別な方法は必要ありません。

ただ、チャンスの場面があれば、何度も相場に参加して「力」を付けていくしか方法はありません。これは、難しいというわけではなく、ある程度の「時間軸」が必要であるという事です。せっかく日経225先物の相場に参加しているのであれば、じっくり焦らず「技術」を磨いてみてはいかがでしょうか?