投資で儲けるよりも「損切り」の重要性を考えてみる

現在、連日において日経平均株価は年初来高値を更新しております。そう考えると日経平均株価31000円超え。いよいよ現実的な位置になりました。このような時期、新規「売り」エントリーしてしまうと、真逆の方向に行って踏みあげられてしまい、損切りを迫られる場面は必ず起こります。

ちなみに「損切り」とは、自分の考えと違った方向性に行ってしまい、やむを得ずロスカットすることですね。そんなことは理解している。けれども、いざそのシーンが迫ってくると損切りをすることができない。

投資において損切りとは、切っても切れない関係であるにもかかわらず、どうして躊躇してしまうのでしょうか。そして、躊躇した挙句に、自分の考えていた損切りラインを厳守せずに、ずるずると損失を伸ばしていき、結局「最大値」で損切りしてしまう。損切り貧乏確定です!

投資で儲けるよりも「損切り」の重要性を考えてみる

恐らく、心理的な負担を考えることによって損失を回避する事は可能でしょう。

自分の思った方向と逆に行ってしまった場合、しっかりと「LCライン」を決めておけば、到達した場合に自動的に損切りする。そうすれば、最大の損失はいくらなのかを把握することができる。

しかし、頭では理解していても行動する事ができない。このような個人投資家が多いのも事実です。というのも、新規エントリー前に、この場面ならいくら利益を出せるだろうか?その事だけ考えてしまっているのでしょう。

なので、結局いくら損失を出してしまうのか?を把握しないままエントリーしているために、自分の思った方向と逆に行ってしまった場合、迷いが生じたり、焦ってしまう。そこにさらに心理的な不安要素が追い打ちをかけて、損失を出し続けても一向にロスカットできない。

こんなことを続けていれば、資金がいくらあっても足りません。

相場の波は不確実性である事を理解する

ちなみに相場の1分後は、どうなっているか?

そんなの誰にもわからない。ましてや1時間後なんて、誰も予測することができない。もしそれが出来るのであれば、今頃は、誰でもお金持ちになっている。相場の値幅を決めるのには、様々な要素が混ぜ合わさっている。

突発的に起こりうるロシアとウクライナの時事的情勢。さらに政治的、経済的情勢など。今回のような新型コロナ感染のリスクなんて、誰も予想できなかったわけです。 とにかく、こういう出来事は、だれも予測することができない。なのでそれらを予測することは、個人投資家にとっても、ほぼ不可能である。

利益確定待ちは、損切りよりも長い

損切りの場面というのは、自分が思っている以上にあっという間に来る場合がある。しかし、利益確定の場面というのは、なかなか時間がかかるものである。値幅っていうのは、上下の変動を繰り返して上昇「下落」していくものである。

利大損小を考えて相場に臨んでいる以上、先に起こりうる出来事は損失の場面です。

これにまず耐えて、損失が回避されてプラスマイナスゼロに戻っていく。ここでさらに停滞しながら、徐々に上昇(下落)していきプラスになっていく。

その後も、上下の変動くり返しながら利益が伸びていくこともあれば、損失に向かうことだってある。これらを時間軸とともに考えながら、利益確定ラインまで我慢してこそ収益に繋がるのである。つまり、我慢の対価が利益である。そう考えています。

損切りラインを決めることで不安要素を排除する

このように、日経225先物の投資において様々な要素が混ぜ合わさって値幅が決定されてることが分かるでしょう。将来の値幅がいくらになってるのかは誰も分からない。分からないこそ不安に陥る。

その不安を回避するために、あらかじめ自分で決めた損切りラインを確定させる。そうすることで、投資に対する不安を回避することだって出来る。まずは一ヶ月間の収益をプラスにしていくことから始めましょう。