個人投資家はなぜ損切りができないのか?

損切りは投資において重要な判断です。頭の思考では損切りを理解しているのに、その場面に遭遇すると行動できない。そんな事ってありませんか?

日経225先物取引の市場において、的確な損切りを身に付けずに参加してしまうと大損失になり兼ねません。そうなると難局を示すトレードに挑戦しなければならでしょう。

そうならない為にも的確な損切りは身につけておかなけなりません。

ここでは、一旦は損切りをしてマイナス収支になったとしても、長期的には収益を出し続ける事ができるにはどうしたらよいかをまとめてみました。

なぜ損切りができないのか?

どうして損切りができないかと言われると、それは「損」を出したくないからです。資金を減らすためにトレードする個人投資家なんて誰もいません。

日経225先物の投資に挑戦して収益を出していこうと考えている訳ですから。にもかかわらず収益を出していこうと考えるほど余計に損失になってしまう。それは、トレード回数が多いせいかも知れません。

基本的に日経225先物というのは、3ヵ月毎【3月、6月、9月、12月の第二金曜日】のSQ値で決済しなければなりません。つまり3ヶ月以内のスパンでゆっくりと売買していく市場なのです。

これが一見すると短いスパンのように思います。しかし多くの個人投資家は、3ヶ月以内に何度も売買を繰り返しているのが現状です。中には1日で売買して収益を出していこうとするデイトレード目線の個人投資家もいます。

それで毎月の利益を出している方もいらっしゃいます。しかしデイトレード手法は、素人投資家では難しく、海外投資家や大手ディーラーのプロが取り入れている手法です。

彼らは、情報量も豊富で建玉の量も違います。そして専門的なトレードチームを組んで売買しています。しかも高性能のトレード機器を取り揃えて投資に望んでいます。

つまり準備段階から投資の決済終了までの仕組みが完璧なんです。すべての行動が適う相手ではありません。そのような海外投資家や大手ディーラーでさえ、時々は損失を出してしまうのですから、デイトレードは余程難しいのです。

感情的になってしまい相場の流れについていけない

これは日経225先物だけに限りません。投資に参加している個人投資家たちに共通する悩みです。自分が予測した建玉というのは、自信がありますね。相場の流れを自分なりに納得して考えて判断したわけです。

にもかかわらず逆の方向にいってしまった。しかもなぜ逆の方向に向かったのかわからない。ここから感情がブレはじめます。「もしかしたら一時的な上昇なのかもしれないし、時間が経過すれば下落するだろう」と都合のいいように考えてしまう。

これは、上昇の局面においてよくあるパターンです。

そう考えていたらどんどん上昇していく。冷静になった時には、「売り」検討していたけれど、大きく「買い戻し」損切りしている。これが「負の連鎖」の始まりです。

感情をコントロールしようと努力してしまう

冷静になって相場に感情を入れないで!ということを聞いたことがありますが、それは無理な内容です。そもそも投資の世界というのは、人間の感情を揺さぶる仕組みになっていますから心の動きを制御することができません。

それは予想外の出来事が起きれば起きるほど増加していきます。大手ディーラーや海外投資家でさえ、時々は感情のブレによってミスすることだってある訳ですから。

無理に感情をコントロールしようとすること事態が、難しい挑戦になってしまいます。人間の心の動きはごく自然の動きですから、自分を受け入れることが大切です。

それと同時にこう思い込むことが大切です。【予想している方向から、相場の動きが逆方向にいってしまって、損失してしまうのは自然な事である】と。

自分を責めてトレードしてはいけません。ミスの部分だけ反省してもトレードには生かされないのです。成功した手法だけを情報として取り集めるようにしてください。

相場の逆方向に、エントリーしている可能性がある

相場は大きく上昇したり下落したり、停滞もします。時には大きく乱高下しますが、時には小さく小刻みに動く。それの繰り返しです。現在の価格から、どちらの方向へ動き出すのかを予測してトレードしなければなりません。

5分足チャートで見ると下落トレンドであるが、日足チャートで見ると上昇トレンドである。

逆のパターンもあります。

5分足チャートで見ると上昇トレンドであるが、日足チャートで見ると下落トレンドである。

・目先は、上昇するかのように見えて、実は、戻り売りの場面である。

・目先は、下落するかのように見えて、実は、買い戻しの場面である。

短期的な方向性ばかり考えると、損切りばかりしてしまいます。結局損切りをしたあとに元の位置まで戻ってくることなんてしょっちゅうあること。もしも、このようなケースが多い個人投資家は、方向性を間違えているという事を認識しなければなりません。

まとめ

いかがでしたか?少しの工夫次第で、損切りする手法は身につけられます。現在、毎月の収支がマイナスになっているのであれば上記の内容にあてはまるモノがあれば改めてください。

あと相場を少しお休みして考えてみてはいかがでしょうか?相場は逃げたりはしません。いつでもチャンスはあります。