トレードで弱気になると集団行動したくなる

もしも価格が自分の予想した方向へ向かったときは、喜びを感じることになるでしょう。その行為によって、お金が儲けられたのだからそれは当然のことです。

精神衛生的にも安定した状態に入っているわけです。そして、次の戦略をどの様に計画するべきか。かなり、的確に判断する事ができるようになります。

つまり相乗効果を生むようになるのです。こういう勢いのある状態に入っている時期は、とことん攻めていく方が上手にトレードできるケースが高いです。

逆に、価格が予想した方向とは反対に向かったときは、哀しさを通り越して落胆してしまうことになるでしょう。何故なら、お金を盗まれたような気持ちになるのですから仕方のないことです。

そしてトレードをしていると損失が連続して重なってしまう時期があります。そういう時は、怒りすら感じるようになり、「心理的」にも悪い影響を及ぼすことにもなりかねません。

弱気になると集団行動したくなる

このように自分の思い通りに行かなくなると、自信を失うことになり誰かに頼りたくなってしまいます。すると、つい集団行動をしたくなってしまうのです。

果たして、自分のトレード方法は、何が原因で損失してしまったのか?を追究したくなるのです。現在はインターネットなどで、さまざまな情報を集める事ができる時代です。

特に身近な情報収集として、メディアや新聞からインプットすることです。かつ不安な状況になっている時こそ、証券アナリストや経済ストラテジストの意見を尊重してしまいがちです。

それは仕方のないことなのかもしれません。彼らは、株価を分析するプロフェッショナルであるし、分析する経験年数や知識なども豊富です。ただし彼らは、マーケットの主役ではありません。

マーケットの支配者は誰なのかを理解する

マーケットを支配しているのは海外投資家や大口ヘッジファンドのディーラーたちが仕掛ける「高速AI取引」であるということです。彼らはメディアなどの表舞台に顔を出すことなどありません。

むしろマーケットの水面下で利ザヤを稼ごうと必死なのです。チャートにおいてさまざまな仕掛けをして、個人投資家から利益を奪い取ろうと考えております。

しかもその仕掛けは見事としか言いようがありません。

・個人投資家が「買い」の場面を、海外投資家は「売り」を仕掛けている
・個人投資家が「売り」の場面を、海外投資家は「買い」を仕掛けている

つねにマーケットを監視して、個人投資家がハマりそうな場面を熟知しているのです。しかも何度も同じような場面で攻撃をしてくるので、チャンスさえあれば繰り返して仕掛けてきます。

海外投資家から教えてもらいたい

もしも、ゴールドマンサックス証券の優秀なディーラーと親友になって、マーケットについての売買方法を教えてもらうとができれば、これから億万長者になることができるのでしょう。

ただし、それは現実的に無理なできごとであります。彼らは内部の優秀なトレードチームと組んで、少数の人間たちだけで情報を共有し合っているのです。けっして、世間に情報が漏洩するようなことはありません。

むしろ事実とは関係のない情報を流して、価格を合法的に操作するかもしれません。あらゆる手段を使って、いかに利益を追求するのかに余念がありません。

当然のことですが、個人投資家に利益を少しでも還元しようだとか、ご祝儀を与えようなどは考えてもいません。常識が通用しない世界であることを、充分に理解しているのでしょう。

性格を豹変させなければならない

個人として投資を続けるのであれば「性格の甘さ」は禁物です。もしかしたら、その甘さによって、最終的には相場から撤退させられるかもしれません。

マーケットに参加する時だけは、性格を変えなければなりません。社会的な利潤追求やリアルビジネスと違って、みんなで儲けを分配して喜びを分かち合うような世界ではないからです。

厳しいことばかりを告げているようですが、一瞬でも隙を見せれば相場の餌食の対象になります。わずか数回のトレードを失敗しただけで、致命的になる事だってあるわけですから。