あなたに損切りの基準があるかどうか確かめてください

日経225先物の指数を売買している中で、いったいどの辺りで建玉を手放していますか?

実はこの質問に答えられない個人投資家が、あまりにも多いのです。

つまり曖昧にトレードしてしまっている可能性があります。

自分の気分に合わせてトレードしていては、いつまで経ってもスキルが向上しません。理想的なのは1回エントリーして決済する度に、トレード技術や管理方法が向上している事です。

そうでなければ、時間と労力を費やしてしまうだけで、中身のないトレード戦略になってしまいます。

損切りの基準があるかどうか

たまにエントリーした後にまったく変動せずに、損切りを迫られる場面に遭遇します。それは相場の変動によるものなので仕方ありません。

建玉を持った瞬間に上昇する事もあれば下落することだってあるのです。相場の波を把握することは不可能です。でも推測して損切りラインを設定することはできます。

逆指値の設定をしておけば最大損失がいくらなのかを把握できます。現在の225先物の価格は変動しやすいです。

なので30円~50円程度の損切りラインを設定しては意味がありません。この範囲は価格のブレの範囲だと考えていますから50円~100円辺りに設定することをお勧めします。

ただし時間軸を考慮するのならもう少し変動するでしょう。短期的トレードなのか?中期トレードなのか?それともロールオーバーするほどの長期トレードを計画しているのか?

損切りライン+時間軸を考えてエントリーします。自分だけのルールブックを設計しましょう。

停滞したときはノーポジションに変更する

時々エントリーしたあとに、上昇もせず下落すらしない値動きになる時があります。ずっと平行線のまま動かない停滞チャートです。

出来高の量も増えずに他の指標「為替ドル/円、ダウ平均CFD、原油WTI」も停滞している時に起こりやすいです。

利食いラインにも届かず、損切りラインにも届かない。むしろ何もできない状態が続きます。こんな時は、しばらくたって異変に気が付くでしょう。

経験を積めるようになると、ある程度の変化や価格の動きを感知できるようになります。とくに停滞している時は分かりやすいのです。

その時に時間軸も考えながら、エントリーした建玉を決済してポジション調整をしましょう。相場の値動きが停滞を選択しているのですから、無理にエントリーする必要はないというサインを送ってくるでしょう。

常に相場を主体で考えながら行動していきます。相場の世界では、自分が主役ではないということなんですね。

手放すタイミングはエントリーする前から考えている

ここがとても重要なポイントです。

ではその計画をいつ考えているのでしょうか?それはエントリー前に考えるべきです。建玉を持つ前に実行することをすでに決めておくことが重要です。

これは当たり前のように思いますが、多くの個人投資家は実行していません。というのもいざエントリーしたら相場の値動きによって決済の位置を変更してしまうからです。

これでは何のために計画を立てたのか分かりません。完全にルール無視でトレードしていますので、とても暴走しています。挙句の果てに赤信号を無視している状態に気づかないのでしょう。

・利益確定の位置を設定して決済する
・損切りラインを設定して決済する
・停滞する状況が続けば決済する

これらの設定はエントリー前から決めておきます。そうすれば相場で迷う事がなくなります。一時的ではありますがシステムトレードの状態を作ればよいのです。

何度も繰り返すことが大切である

先物の市場というのは難しいマーケットになります。日本だけではなく世界中が注目して売買に参加しているのです。

複雑な要素が絡み合って価格が決定されるわけですから、それに対応できる手法というのは数万通りあるでしょう。問題なのはその手法をいち早く発見する事ができるかです。

そのためには何度か失敗してしまう事はあるでしょう。ただし、失敗する事は右肩上がりに収益を伸ばす為には必要なことです。

大切なのは手法を上手に使いこなすことです。ある程度の訓練も必要になりますので焦らずに実行していきましょう。