日経225先物の投資において、利益を追求するためには「リスク管理」を徹底することが大切でもあります。例えば、自分自身が想定した場面と、違った動きを経験した場合。それは、自分の戦略が間違ったという事を認識して、ロスカットしなければなりません。
ただし、注意点があります。
あまりにも、リスク回避を最優先にしてしまい、「含み損」になった時点で即ロスカットする。これって、一見すると管理ができているように見えます。しかし、今の相場において、余りにもロスカット幅が狭すぎると、簡単に切らされてしまうので注意が必要です。
相場は常に上下を繰り返してブレている
実際にトレードすると分かりますが、価格というのは常に動いています。
だから、一瞬でも止まったと思っても、すぐに動き出すわけです。それは、常に「買い」と「売り」の建玉がぶつかり合っているからなのでしょう。
だから、常に価格は「ブレ」ている。
要するに、どんなに絶妙なタイミングで新規エントリーしたとしても、多少の「含み損」の時期に耐えなければならないという事です。
にもかかわらず、すぐに「含み損」になったから、自分の戦略が間違っている。
そう勘違いして、「ー30円~ー50円程度」で損切りしてしまうなど。そうすると、いくら資金があったとしても、損切りだけが積み重なってしまいキリがありません。
スイングする気持ちで時間軸を設定する
まずは、価格のロスカット値幅も大切なのですが、利益を追求するためには、ある程度の時間軸を味方にしなければ「含み利益」にする事は出来ません。
もちろん、新規エントリーしてから、わずか数分~数十分程度で「含み利益」になることもあります。しかし、それはごく稀であり、大抵の場合は「含み損」に耐える時間帯からスタートことになります。
デイトレード手法を取り入れてきた個人投資家において、よくあるパターンとして「ホールド力」の弱さです。つまり、いままで数分~数十分程度で売買を繰り返していたために、わずか1時間でもホールドすることが難しくなってしまうとか。
これは、いままで戦略として培ってきた「デイトレードの癖」が身についてしまっているのでしょう。確かに、FX投資とかならデイトレード戦略は通用するのかも知れません。しかし、日経225先物のマーケットは、ニッチな市場であり、流動性も少ないのです。
だから、デイトレ手法との相性が悪いため、スイングトレード手法を取り入れて相場に望むべきという事なのでしょう。
そう簡単にロスカットは習得できないことを心得る
実際に、ロスカットすることは難しいのです。
何故ならば、
・自分の戦略が間違ったことを認めなければならない
・資金が減るという事を認めなければならない
・時間と労力をかけたのに心理的な負担が大きくなってしまう
いざ損切りの場面に遭遇した時に、この3つの出来事が襲ってくるからです。正直、どんな熟練した個人投資家であっても、これらを同時に対応することは難しいです。
私自身、日経225先物の投資歴は14年以上経過しますが、「損切り」の場面というのは、いつになっても慣れるものではありません。
我慢の対価が利益となることを心得る
投資というのは、さまざまな心理的な負担「不安感、焦燥感、恐怖感」など。それらの「負の対価」=「我慢の対価」を受け入れてこそ、最終的に利益となるわけです。
だから、心理的な負担を背負ってこそ、責任感を果たして役割が成立します。
そうすると、利益というのはあとから積み重なっていくというわけです。
利益は最初に訪れる ×
損失は最初に訪れる 〇
まず、最初に訪れるのは損失の場面からです。それを理解しなければ、一向に収益を得る事は出来ません。そのあとに、ようやく損益分岐点が0に回復していく。そして、価格のブレを体験しながら、ようやく含み利益になるのです。
焦ってロスカット幅を狭くして、すぐに損切りしてしまうと、最終的な含み利益の出番まで回ってこないという事を理解できたでしょうか。