まず、日経225先物指数をする時に、何を基準にして売買しているでしょうか。
ファンダメンタル分析?
それともテクニカル分析でしょうか?
あるいは、ニュースや新聞などの政治的な問題や、経済的な情勢などから未来の株価を予想しているのでしょうか?もしも、それら情報によって儲けているのであれば問題はありません。
ただし、誰もが知っている万人的な情報が未来の価格をあてるのに役に立つとは思いません。基本的に投資の世界で儲けることができるのは、ごく限られた「少数派」の人たちのみです。
そしてある程度の自信と判断力が必要になります。
明確な基準を設けなければ、未来の価格に対してお付き合いすることなどできません。
建玉をホールドするときの心理状態
まずは新規でエントリーするときの状況を思い出してください。どのあたりの価格から売買して仕掛けを作っていくべきなのか?頭の中では戦略に没頭しているはずです。
それではエントリーしたあとの状況を思い出してください。果たしてこの価格で良かったのだろうか?とか建玉を少なくするべきだったかもしれないとか。余計なノイズや詮索が邪魔をするようになります。
相場の雰囲気に呑まれたとしても、最終的には独自でトレードしていかなければなりません。しっかりと責任を取るということが大切なのです。
このように個人投資家たちの大衆的な心理状態が、相場の波を作り上げていくわけです。つまりチャートというのは、心理の値動きを表しているといっても過言ではありません。
心理を無視したトレード
真剣にトレードを目指している方は、どのようにしたら収益を向上させる事ができるのか?について、多くの時間を費やしているはずです。
私も、トレードを始めた頃はたくさんの時間を費やしました。1日6~8時間以上もチャートを見続けたり、祝日や休日は丸1日かけてトレードの検証をしたりしていました。
1冊500ページもあろうかと言われるトレードの洋書を20冊以上は読み漁りました。テクニカル分析も徹底的に頭に叩き込んで準備を整えていたのです。
そのような行為が決して無駄ではない事は理解していました。
しかし、上記の内容に時間を費やすことよりも、まずは自分が相場に働きかけている「心理」について研究するべきだと気付いたのです。そこを無視していては、トレード技術はいつまで経っても向上しません。
個人のシステムトレードでは通用しない
投資方法の1つとしてシステムトレードというモノがあります。チャートのデータを蓄積したり出来高の変動などのアルゴリズムに変えて自動売買する方法です。
もしも勝率の高いシステムトレードを仕上げることができれば儲けることができるでしょう。しかも、感情的な情報を排除できるという最大のメリットがあります。
実際に、ゴールドマンサックス証券やクレディスイス証券などの、超有名な企業は「高速AI」アルゴリズムトレードを採用して、自動システムトレードしているのでしょう。
しかし、個人投資家が同じことをするのは難しいでしょう。なぜなら長期的に儲けるための自動売買を完成させるには、たくさんの情報や天文学的なデータ量が必要になるからです。
心理的トレードの重要性に気づくこと
それよりもトレードスキルが効率的にアップする方法があります。それは、自分自身の性格を分析にかけることです。果たしてあなたは相場に向いているのでしょうか?
たいていの個人投資家は投資に向いていません。
なぜなら、投資の世界は「常識の範囲を超越した」マーケットだからです。
つまり社会的な常識が通用しないということです。
そのなかでも海外投資家が儲けることができるのは、相場に望む時には「別人格」の自分を作り上げているからでしょう。
やや乱暴であり概念的な説明になってしまうかもしれませんが、
・相場に社会的マナーや常識を持ち込まない
・相場に望むときは「自身」ではなく「分身」である
・相場に望むときは「思いやり」とか「優しさ」は必要ない
日常の社会的なマナーやコミュニケーションを、相場に持ち込むことになれば海外投資家のターゲットにされて一撃でやられるかもしれません。相場の世界に自分を合わせましょう。