自分が理想の価格であったり、得意とする場面が到来したので新規建玉を建てたと仮定します。明確に利食いライン・損切りラインも設定を行いました。
例えば今回の運用方法として、価格を中期的に様子を見るという、スイングトレードに決めましましょう。なので、マーケットの変動に関して、ある程度は寛容的に監視しなければならないという事です。
その時に、なぜこの場面でエントリーしたのか?
という、明確な理由を持たなければなりません。それは、自分自身にのみ答えられる理由で構いません。つまり、自問自答の形式です。
・自分の都合が良いように考えてはいないか?
・なんとなくエントリーしたのではないか?
・相場の雰囲気に飲まれてしまってはないか?
など、ケアレスミスがないか確認します。
時間軸の設定を明確にする
スイングトレードの場合は、準備が万全である場合が多いです。しっかりと考える時間もあるために、価格を冷静に判断できているためでしょう。
その時に、致命的なロスに巻き込まれるとすれば、エントリー中に、時間軸を変更することでしょう。どのように変更するのかというと、ホールドする時間を短縮してしまうという事です。
デイトレードに慣れてしまっている人は、ポジションを長い時間ホールドすることに慣れていないのです。これはよくあるケースです。
そうすると停滞相場に巻き込まれた時、必要以上にポジションの解消を、自分自身に要求するようになります。ここは損切りラインに引っかからないのであれば、時間軸を優先にしなければなりません。
価格の変動をピッタリと当てる事は無理である
例えば、価格が下落するかも知れないと想定して、新規建玉「売り」を仕掛けたとします。しかし、流動性のない相場に巻き込まれてしまい、価格が一向に動かずに停滞しています。
なので、建玉に対して、±100程度を行ったり来たりしている状態が続いています。デイトレ思考の時なら、とっくにポジションを解消している場面です。
もしかしたら、建玉を建てる時間帯が早すぎたのかもしれない。そのように思うかもしれません。でも焦りは禁物です。
中期的に価格を監視する場合は、各セッションの入れ替えやギャップアップ・ダウンも覚悟しなければなりません。
ましてや、価格がようやく動き出すような初動を捉えることは難しいという事です。ピンポイントで当てる事ができない部分を、中期的にホールドすることでカバーする手法であります。
利益をどれだけ伸ばせるかという事である
折角ベストポジションを取ったのにもかかわらず、早めに利食いしてしまって、少ない利益を手に入れても、あまり意味がありません。
個人投資家ならば、よくあるパターンかも知れません。
しかし、含み利益が乗っているのであれば、時間軸を味方にしてホールドする時間帯が必要になります。
もしも、自分が建てた方向へ価格が進んだ場合は、利益が乗り始めているという事でしょう。重要なのは、その利益をどれくらいに伸ばすことができるのかです。