個人投資家の方たちは、何らかのテクニカル指標を用いてトレードに望んでいます。どの辺りのエントリーがベストポイントなのか?とにかく、価格を分析にかけて予想するわけです。
そのためにテクニカル指標として、移動平均線やMACD、ボリンジャーバンドやRSI、出来高やローソク足などを用いるわけです。そして個人によって使い方や分析方法は様々です。
どのように使用すれば良いか?
という教科書通りのトレード方法はありますが、それが正しいかどうか?という明確な基準があるわけではありません。移動平均線のゴールデンクロスやデットクロスを極めることも大切。
ボリンジャーバンドの+3σと-3σの価格帯に位置している時の状況がどのような影響を及ぼすのかを実証することも大切。とにかく、研究方法は人それぞれ違います。
心理を分析にかける
それよりも、まず最初に検証してもらいたいことがあります。それは「心理」の部分においてです。ちなみに心理的な要素が、どれだけトレードに影響あるのか考えた事はありますか?
・喜び 予想していた通りの方向へトレードすることができた時は素直に嬉しい
・怒り 予想していた方向とは違う方へ向かって思い通りにいかずイライラする
・哀し なぜか同じミスを連発したりドカンと損失してしまったときは落ち込む
・楽観 ようやくトレードで利益が積み重ねられるようになり安堵の様子が伺える
これらはほんの一例でしかありません。しかも心理的な働きかけというのは、人それぞれによって度合いや売買する方向によっても違っていきます。
なので、どのように分析をかければ良いのか?。それはトレードしたあとに自分の感情が、どのように影響されていったのか?その状況や推移を記録することです。
新規建玉をホールドする前の感情
まだ建玉を持っていない時はとても冷静です。
これから自分自身が考えたトレード方法が、相場に通用するのかどうか?を、試行錯誤している状況なのでむしろワクワクしています。
チャートを見ていても、価格の値動きを見ていても、落ち着いた姿勢をキープできるわけです。この冷静な判断ができている時に、全ての流れをセッティングします。
まず建玉の余力を考えます。変動する値動きや出来高によってエントリーする枚数を決めていきます。
そしてエントリーの位置を確定させます。果たしてこのエントリーポイントは合っているのか?自分が得意とするポジションを持つ事ができるのかを考えます。
利食いラインの位置をあらかじめ決めておきます。トレードする時間軸や余力によっても違いますが、損切りラインよりも明らかに儲ける位置に設定しなければなりません。
損切りラインの位置もあらかじめ決めておきます。ちなみに「損切り」方法や的確な位置づけに関しては、ここでは説明しきれないくらいの繊細で緻密な設定があります。
新規建玉をホールドした後の感情
いざエントリーして市場に参加すると状況は一変します。いままで冷静に考えていたにもかかわらず、感情のコントロールができなくなる場合があります。
つまり、相場の雰囲気や状況などが「心理」に対して働きかけ始めるのです。相場というのはそれだけ影響力があるという事です。それはお金がかかっているから当然のことであります。
そして感情の葛藤がはじまります。「果たしてこのエントリーポイントで良かったのか?」とか、「大きく損失したどうしようか?」などマイナス思考に陥るケースが多いです。
つまりトレードに対して自信がないから、途中から不安や恐怖が襲いかかってくるのです。もっとドッシリと構えて!そしてノイズに惑わされずに、エントリー前の戦略を変更してはいけません。
トレードの記録をつけることの重要性
何度か、記事を更新しておりますが、トレード記録をつけることが需要です。
自分がどのような過程でトレードしたのかを振り返るためです。いづれその記録こそが、いつか役に立つ時がくるのです。
自分の弱点や得意とするトレードを客観的に分析する事ができて、それが相場に生かされてくるのです。こうやって少しずつでもスキルを積み重ねていくことが必要なのです。
当然、やっている事は「地味な作業」に思えるかもしれません。
しかしトレード記録をつける作業がどれだけ大切なのかは、数年経ったあとに理解できるようになるかもしれません。